明智光秀により寄進された坂本城門と、参道に連なる塔頭の国登録有形文化財建築と庭園。
西教寺塔頭庭園群について
「西教寺」(さいきょうじ)は古くは聖徳太子により創建され、戦国時代にはこの地を治めた明智光秀によって復興されたという寺院。
その本堂、客殿の方には小堀遠州作庭の庭園を初めとする複数の庭園や国指定重要文化財建築が見られますが(紹介記事はこちら)、参道の脇に位置する複数の塔頭寺院もそれぞれ国登録有形文化財であったり、小さいながら庭園があったりしたので、こちらのページではそれらを紹介!
■西教寺総門(2枚目)
織田信長の「比叡山延暦寺焼き討ち」によって被害を受けた西教寺を復興させる際に、坂本城主となった明智光秀によって坂本城から移築されたという門。
■実成坊庭園“七福の庭”(1、6、7枚目)
比較的近年作庭された庭園だそう。手掛けたのは地元・滋賀の吉田造園さん。枯山水と池泉式の組合せ。また江戸時代後期に作られた門が国登録有形文化財。
■禅明坊庭園(4枚目)
Googleマップの航空写真で見ると木材が積み上げられているので超最近に作られたものかも…工事後に空いたスペースを利用した?枯山水風の庭園。また明治時代に作られた門が国登録有形文化財。
■徳乗坊門(5枚目)
こちらも明治時代に作られた門で、国登録有形文化財。
■禅智坊、聞証坊庭園(8〜10枚目)
どっちがどちらかちょっと記憶が曖昧ですが…、現代に作られたものかな?と思う池泉式庭園や石組があります。
■波心庭(11〜12枚目)
参道の坂を登り切って、「西教寺文庫」の前庭として2000年に作庭された枯山水庭園。大小の48個の石を用い、四十八の誓願を表現したそう。
西教寺にはユースホステルもありますが、これらの塔頭も宿坊。京都・滋賀近辺でホテルが取りづらい時は、京都からも意外とアクセスしやすい比叡山坂本の宿坊利用もありかも?
(2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京阪電気鉄道 石山坂本線 坂本比叡山口より徒歩約20分(観光案内所にレンタサイクルあり)
JR湖西線 比叡山坂本駅より徒歩約30分
坂本地区の路線バス「西教寺」バス停下車 徒歩すぐ
〒520-0113 滋賀県大津市坂本5丁目13 MAP