四国八十八ヶ所霊場の第1番札所“一番さん”の境内にある池泉鑑賞式庭園と、大麻山を借景とした枯山水庭園。
霊山寺庭園について
「霊山寺」(りょうぜんじ)は四国八十八ヶ所霊場の第1番札所で、地元の方やお遍路さんからは“一番さん”とも呼ばれるそう。奈良時代に聖武天皇の命により行基により創建された古刹で、平安時代には空海(弘法大師)が修行のため滞在。秘仏として空海作と伝わる釈迦如来像が所蔵されています。
当サイトでもいくつか四国八十八ヶ所の札所を紹介していますが、個人的にはまだお遍路には至っておらず。2019年年始に徳島から東かがわ市へ移動する時、乗継待ちの時間が少しだけありそうだったので――やっぱちょっと気になる「第1番札所」に寄ってみました。そして夏に再訪したので、夏の写真を追加!
その歴史ある境内の中で最も古い建造物は山門の左手に見える多宝塔。室町時代の建造物とされます。立派な山門も古そうに見えるのですが、本堂と多宝塔以外の建造物は明治時代に焼失してしまい、それ以降に再建されたもの。
そして最初訪れた時には特に庭園の情報はなかったのですが――行ってみたら「見学したい方は寺務所へ」と書かれていた池泉鑑賞式庭園があった!こちらはその通り、お声掛けすると回遊路を空けてくださいます。なお“明治の庭”と言われる本堂の右手の小さな池は6〜7枚目の写真。
そして境内の北東(駐車場の先)には孫悟空のモニュメントのある枯山水庭園も。こちらはお寺の背後・大麻山の借景がダイナミック。
なお霊山寺の門前、参道と旧撫養街道の角には国登録有形文化財の和風建築「近藤家住宅主屋」があります。板東駅から歩いて向かう際は旧撫養街道の少し古い町並みを歩くのもまた楽しい。
(2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)