アンテルームも手がけるUDSによる東京・新宿の隠れ家的な温泉旅館/レストラン。和モダンな雰囲気ただよう現代数寄屋風建築のアプローチの前庭と坪庭。
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿 / 夏下冬上について
「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」(おんせんりょかん ゆえんしんじゅく)は2019年に東京・新宿五丁目に開業した温泉旅館。併設するレストラン「夏下冬上」(かかとうじょう)は宿泊者以外の方も利用でき、和の坪庭を眺めながらお食事することができます。
大都会・新宿にこんなモダンな和風旅館があるって知ってました…?新宿ゴールデン街や『花園神社』から更に東、東新宿〜新宿御苑前駅が最寄りの住宅街の中にたたずむマツと現代数寄屋風建築。
過去に紹介した京都のアートホテル『ホテル アンテルーム京都』、『オリエンタルホテル京都六条』の運営やディレクションを手掛けているUDS株式会社が2019年5月に立ち上げた初の「旅館」ブランド。旅館の伝統をリスペクトしながら、現代/モダンな要素を取り入れて今の時代の「日本ならでは」を目指し、現在では3店舗を展開。
近くの別の宿泊施設に泊まる機会が何度かあり気になっていたのですが、レストラン「夏下冬上」は宿泊者以外でも利用可能とのことで2023年に初めて利用。
門をくぐると、軒の大きな屋根と竹垣に沿って四季の植栽と奥の手水鉢がアイキャッチのアプローチが和の空間へといざなう。同じ東京で言うと『根津美術館』にも似た雰囲気。後の坪庭も含め、ランドスケープの設計/デザインはUDSの小泉智史さん/藤田はるひさん、施工に携わった庭師は神奈川「Garden Design いろは苑」さん。エントランスのしつらえも◎。
「夏下冬上」とは“炭火の火の起こし方”のことで、“火種を夏は下に置き、冬は上に置くとよく火が起こる”という意味があるそう。東京に集まる国産食材が使用された、主に鉄板料理と天ぷらの2つの料理を楽しむことができます。網代編みのカウンターなどなど雰囲気から何から食事も高そう…と思うと思うのですが、ランチは意外と(?)良心的なお値段で普段使いもできるお店。雰囲気含めて「新宿の隠れ家」的な感じ!
店舗奥には船のように寝そべった庭石が印象的な坪庭/枯山水庭園が。手前に白砂と奥の小さな苔の築山…このお庭そのものは決して広くありませんが、開放的な大きな窓と背後の瓦・土塀の雰囲気と相まって“和モダン”の空間の中に入り込んでいる気分に。
またこの「由縁 新宿」はその名にある通り、箱根の源泉から運ばれた温泉もあるそう。東京の隠れ家的な宿泊施設を探されている方はぜひ利用してみて。
(2023年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
東京メトロ各線・都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅 C7出口より徒歩9分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩9分
東京メトロ副都心線・都営地下鉄大江戸線 東新宿駅より徒歩10分
JR新宿駅より徒歩15分強
〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目3-18 MAP