早稲田大学の創設者・大隈重信の邸宅の庭園として作庭された池泉回遊式庭園。学生や地域の人の憩いの庭園。
大隈庭園について
「大隈庭園」(おおくまていえん)は早稲田大学の敷地内にある日本庭園で、かつてこの地にあった大隈重信の邸宅の庭園として明治時代に改修・作庭されたもの。早稲田大の授業実施日のみ公開。2019年春に久々に行きました!
江戸時代には彦根藩・井伊家、高松藩・松平家の江戸下屋敷の大名庭園があったとされます。早稲田大学の創設者である大隈重信は明治時代にこの地を購入、それまでと比べ洋風の芝生を取り入れた庭園に改修したそう。当時の作庭・改修を手掛けたのは佐々木可村。
2018年に早稲田大学のオウンドメディア『早稲田ウィークリー』で以下の記事が掲載され、今まで見たことなかった古い庭園・邸宅の写真が掲載されていました!
■ なぜここにある!? 大隈庭園の銅像・建造物 – 早稲田ウィークリー
見る角度にもよるけど、小川が流れあまり築山などが目立たない平坦な庭園――という面影は現在の大隈庭園にも十分雰囲気が残されている。特に「1910(明治43)年頃の庭園」というキャプションの写真は築山の上から、現在の大隈記念講堂がある方角を眺めた視点でしょうか。それ以外の中国風の鐘楼や様々な石像の背景など、詳しい情報もこちらを記事をご覧ください!
大隈庭園は隣接する『リーガロイヤルホテル東京』の庭園とも繋がっています…というかほぼリーガロイヤルの庭園も兼ねている感じでホテル側からも続々と散策客が入ってきます。そのホテル側にある茶室“完之荘”は飛騨高山の築数百年ともいう古民家を昭和初期に都内に移築したもので、改修を手掛けたのは数寄屋建築家・仰木魯堂。とても雰囲気が良い建物なので、いつか特別公開とかがあったら観に来たい…。
また現在は庭園の借景にもなる『早稲田大学大隈記念講堂』は昭和初期に早稲田大の教授でもあった建築家・佐藤功一により設計されたゴシック様式の建築で、国指定重要文化財となっています。
(2017年8月、2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)