京料理と庭園を楽しめる老舗“料庭”に残る、近代に植治・小川治兵衛が作庭した池泉山水式庭園“青龍庭園”。
南禅寺 料庭八千代について
南禅寺の参道にある料理旅館・料亭「八千代」(やちよ)には“植治”小川治兵衛が作庭したとされる庭園が残ります。(八千代の公式サイト内にはどこにも“七代目”の文字はないけれど、近代の――という表記がたびたび出てくるので七代目小川治兵衛なのではと思います)
『岡崎つる家』に続き“観光控えと言われるうちに普段行かない料亭とか行ってお金使っちゃえ”シリーズ。八千代さんもいつか行きたいと思っていたのですが、やはりこの冬の『京都レストランウインタースペシャル2020』の対象店舗だったのでそちらを利用して。
京料理と庭園をともに楽しめる庭園レストランとして“料庭”の名を掲げており、今回ご案内いただいた席も庭園を眺められる席だった。嬉しい。
公式サイトによると八千代の歴史は安土桃山時代の魚問屋にさかのぼるそうで、豊臣秀吉の聚楽第からもご用命を受けたという老舗。かつては上田秋成邸が建ち(江戸時代中期?)、植治の庭園が作庭されたのはその後。
料庭で眺められる池泉山水式庭園“青龍庭園”は決して広くはないけれど、東山の借景と琵琶湖疏水から引かれた池の流れが楽しめる植治スタイルの庭園。中でも『平安神宮』の“臥龍橋”のような、池の中をつたう沢飛び石は小川治兵衛らしさを感じられるポイント。
なお築百年を迎えた旅館の方にも(にも、というかメインの)庭園があるのですがが、それはまたいつか…稼いでから…。
例によって食に関する感想は無しですが、比較的カジュアルなお値段で湯豆腐を食べられて大満足。ちなみに昼からビール大瓶を2本頼んだのですが、地味に大瓶が安かったの……また季節を変えて訪れたい!
(2020年2月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
京都市営地下鉄東西線 蹴上駅より徒歩6分
最寄バス停は「南禅寺(疏水記念館・動物園東門前)」徒歩約3分
〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町34 MAP