長久邸庭園(なかのの酒蔵)

Chokyu-tei Garden, Kainan, Wakayama

海南のもう一つの広大な日本庭園。酒蔵メーカーの創業者別邸から眺める約3千坪の池泉回遊式庭園。

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長久邸庭園(なかのの酒蔵)について

【要事前予約】
「長久邸庭園」(ちょうきゅうていていえん)は和歌山県海南市の酒蔵メーカー・中野BC株式会社の工場敷地内にある日本庭園。約3,000平方メートルの池泉を持つ広大な庭園を公式HPからの予約で見学することができます。

※なお2021年夏現在の“酒蔵見学コース”はCOVID-19の影響で庭園見学のみですが、従来は工場内の見学や庭園の中心に建つ“長久邸”の内部も見学が可能。

海南市の日本庭園と言えば国指定名勝『琴ノ浦 温山荘園』が代表的な例ですが、もう一つ広大な日本庭園が。2021年春に初めて訪れました。

元は醤油醸造を営んでいた中野利生が戦後の1949年(昭和24年)に“中野醸造工場”として創業した中野BC。その後、清酒「長久」、純米酒「紀伊国屋文左衛門」をヒットさせ、焼酎、みりん、紀州南高梅を活かした梅酒などの製造に加え、近年では食品やエッセンシャルオイルの開発も。

そんな広い工場敷地内に残る創業者・中野利生の別邸が“長久邸”。別邸が1958年(昭和33年)に完成した後、元々は焼酎の冷却用貯水池として造られた広大な池を1983年(昭和58年)に鑑賞用に改修。それと共に120畳という広さを持つ大広間も完成。

100以上の鯉が泳ぐ池の周辺には四季の草花が植えられ、中でもオススメは桜の季節なんだそう(だけど今回訪れた時期もサツキが花を咲かせて色鮮やかな庭園の姿が見られた)。また池の中や畔では庭園で変われている二羽の白鳥がくつろぐ姿も眺められます。

そしてこの庭園は現在進行形。近年では各地の名石が徐々に買い集められているらしく、伊予の赤石をはじめ巨石の並ぶ散策路も。
今回は屋敷の中の見学はできなかったけど…大広間からは池泉越しに藤白山脈の借景を楽しめるそうなので、再開されたらまた訪れたいな~!

(2021年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR紀勢本線 海南駅より徒歩15分強(*駅にレンタサイクルあり)
海南市コミュニティバス「藤白」バス停下車 徒歩6分(本数少ない)

〒642-0034 和歌山県海南市藤白758-45 MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は2,000以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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