京都から弘前藩に仕え、名勝庭園も手掛けた茶人・野本道玄作庭の「揚光園」。庭園内の巨木「妙経寺のカヤの木」は青森県指定天然記念物。
妙経寺庭園“揚光園”について
「妙経寺」(みょうきょうじ)は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている古い町並み、青森県黒石市の「中町こみせ通り」から程近くにある寺院。
その歴史について。前身の「法輪寺」の創建は室町時代後期。江戸時代の初期に現在地に移転し「妙経寺」と改められました。城下町だった黒石の寺町にあり、現在も周囲に多くの(立派な)お寺さんがあります。
本堂裏にある池泉鑑賞式庭園「揚光園」は弘前藩に仕え弘前城の庭園やお隣・平川市の国指定名勝『清藤氏書院庭園』なども手掛けた野本道玄(のもとどうげん)による作庭と伝わります。
庭園内にある巨木「妙経寺のカヤの木」は青森県指定天然記念物で、お寺の創建の300年以上前からこの地に存在したとされます(樹齢700年以上)。またカヤの木の自然分布は宮城県・山形県・福島県あたりとされることからも、青森県で育った例としてとても貴重な例とのこと。
本堂も歴史がありそうなのですが昭和の初期の建築。立派な三重塔も昭和後期の建築です。拝観受付等はないので、庭園の見学・拝観は事前に問い合わせるのが確実。
(2018年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Access
弘南鉄道弘南線 黒石駅より徒歩15分(駅前の観光案内所にレンタサイクルあり)
黒石市回遊バスぷらっと号「京町」バス停下車 徒歩1分(運行日要確認)
〒036-0362 青森県黒石市京町字寺町12 MAP