無量光院跡Myoryokoin ruins Garden, Hiraizumi, Iwate

奥州藤原氏三代目・藤原秀衡が建立した寺院に作庭され、世界遺産委員会が『浄土庭園の最高傑作』と評した苑池。

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無量光院跡について

「無量光院」(むりょうこういん)は奥州藤原氏の三代目・藤原秀衡が京都の平等院鳳凰堂を模して建立された寺院で、寺院跡に残る遺構として現在は浄土式庭園の苑池が復元されています。国の特別史跡に指定され、『平泉 ―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―』にも構成。

平泉駅から中尊寺方面へ向かう道すがらにある無量光院跡(東北本線の車中からも見えます)。初めて平泉を訪れた2010年には発掘現場らしい土の広場だった記憶があるのですがその後徐々に史跡公園として?の整備が進み、5年ぶりに訪れたら立派な浄土式庭園になっていました!ちなみに5年前は池の形はなんとなく出来ていたけど水はまだ入っていなかった。

奥州藤原氏は初代・藤原清衡が『中尊寺』、二代目・藤原基衡が『毛越寺』、そして三代目・秀衡は奥州藤原氏の政庁『平泉館(柳之御所)』のほど近くにこの『無量光院』を造営。奥州藤原氏の滅亡後に火災などで建造物は焼失し、現在に至るまでの間には(その他の遺跡と同様に)水田になった時期も。昭和年代に発掘調査が開始され、近年この浄土式庭園が復元・整備されました。

伽藍(建築)と同様に平安時代の末期に作庭された浄土式庭園は、中の島を中心に置いて借景に金鶏山をのぞむ庭園。かつては中の島を手前に本堂が正面に向いており、その先の金鶏山は無量光院の西側正面に位置していました。西方に位置する金鶏山に夕日が沈んでいくことから、西方極楽浄土を体現している『浄土庭園の最高傑作』――という評価を世界遺産委員会も与えたそうです。

現在も完全に道沿いにあるのでそんな高評価であってもうっかりスルーしそうな庭園ではありますが。今回訪れたのは完全に日中だったので――次回は夕方とかにも訪れてその場を体感してみたい。また『平等院鳳凰堂』を上回ることを目指した――という豪華な本堂も将来的には復元整備するという計画(願望)もあるようです。自分がもっともっと歳を重ねた頃かもしれないけど――いつかその姿見てみたいなあ。

(2010年9月、2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR東北本線 平泉駅より徒歩9分

〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立44 MAP