金森長近が築いた城下町であり国の重伝建地区“うだつの上がる町並み”に残る商家の庭園。美濃市指定文化財。
旧今井家住宅・美濃史料館について
「旧今井家住宅」(きゅういまいけじゅうたく)は“うだつの上がる町並み”として知られる国の重要伝統的建造物群保存地区・美濃市美濃町にある江戸時代中期に建てられた美濃最大規模の商家で、「美濃史料館」として公開されています。美濃市指定文化財。
2019年夏に美濃市美濃町に初めて行きました!重伝建巡りも70数箇所目。美濃は戦国時代にかけて飛騨国を統一した武将/大名・金森長近の築いた城下町。江戸時代には商業都市として栄え、中でも奈良時代からの歴史を持つ“美濃和紙”の産地として有名。ちなみに金森長近の孫が、後に茶人として名を馳せ、作庭家でもあった金森宗和。
今井家は元は和紙問屋で、江戸時代~昭和初期まで庄屋を、戦前には町の諸役をつとめていた家柄。敷地内には土蔵も3棟残り、現在は史料館やギャラリーなどで用いられています。
奥座敷から中庭(庭園)が眺められます。縦に長い京町家のような庭園。中庭の水琴窟は環境省による“日本の音風景100選”にも選定されているそう。
この旧今井家と「美濃和紙あかりアート館」と「美濃和紙の里会館」で3館セット入場券も。またこのうだつの町並みでは例年『美濃和紙あかりアート展』という、ライトアップされた美濃和紙で夜の重伝建を鑑賞するイベントも開催。それ以外にも歴史的建造物やそれを活用した宿泊施設もありますので、観光の穴場を探している方にオススメしたい街!
(2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
長良川鉄道 梅山駅より徒歩7分
長良川鉄道 美濃市駅より徒歩15分弱(※レンタサイクルあり)
高速バスや名鉄岐阜からの路線バス「うだつの町並み通り」バス停下車 徒歩2分
〒501-3701 岐阜県美濃市泉町1883 MAP