
暗闇に浮かぶ武雄温泉のシンボル・御船山と、国登録名勝の大名庭園ライトアップ「かみさまがすまう森」。
御船山楽園×チームラボについて
「御船山楽園」(みふねやまらくえん)は江戸時代後期に武雄領主・鍋島氏の別邸に造られた「萩の尾園」のルーツとし、武雄の象徴的存在・御船山の断崖絶壁を借景にのぞむ大名庭園。「旧武雄邑主鍋島氏別邸庭園」として国登録記念物(名勝地関係)となっています。
武雄鍋島家の9代当主・鍋島茂義が京都から狩野派の絵師を招いて設計を依頼した池泉回遊式庭園で、晩春に色とりどりの花を咲かせるツツジ群がこの庭園の最大の見どころ。また秋には紅葉の名所になることでも知られます。
2015年から夏にチームラボが手掛ける庭園ライトアップイベントを開催。2018年の「チームラボ かみさまがすまう森」へ足を運びました!
- 3~5枚目:小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats – Mifuneyama Rakuen Pond
- 6枚目:夏桜と夏もみじの呼応する森 / Resonating Forest – Cherry Blossoms and Maple
- 7~8枚目:生命は連続する光 – ツツジ谷 / Life is Continuous Light – Azalea Valley、呼応する御船山 – Resonating Mt. Mifuneyama
- 10枚目:増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
- 11枚目:抽象と具象 – 森の入口 / Abstract and Concrete – Forest Entrance
- 12枚目:岩割もみじと円相 / Split Rock and Enso
- 13~14枚目:森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、山の紅葉 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest – One Stroke, Autumn Mountain
佐賀県内外から多くの人が訪れ、2018年のイベントは武雄市の人口の約3倍の14.4万人が訪れたそう。またCNN(!)を始めとした海外メディアにも取り上げられることも。昼間に訪れた時と比べて夜の人の多さに驚きました(笑)ライトアップイベントは賑わっているものが多いので、庭園の静かで厳かな雰囲気が好きだったりするとちょっと落ち着かないな……と思ったりするんですが、そうは言ってもチームラボの作品は面白かったです!
そして「渋い」と思われがちな日本庭園や歴史的スポットが、こうした形で地元含めた広い層に親しまれることはすごく意義があることだなぁと思ったりします。あとは地方のライトアップイベントって初めてだったので結構人の入りを甘く見てた(=もっと人が少ないと思っていた)んですが、例えば19時前には商店街が暗くなるような閑散とした街だとしても――それ自体がユーザーニーズだと限らず、その分夜の遊び場というのが潜在的に求められているのかもな~なんて思いました。
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また徒歩5分程の距離には、足立美術館の庭園で知られる中根金作による作庭の「慧洲園」があり、こちらの広大な日本庭園も素晴らしい!慧洲園も近年はチームラボによるライトアップ「武雄のあかり展」の会場になっています。
(2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)