松江武家屋敷Former Samurai Residence, Matsue, Shimane

松江藩の中級武士や漢学者・瀧川資言も暮らした江戸時代中期の武家屋敷の出雲流庭園。松江市指定文化財。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

松江武家屋敷(旧塩見小兵衛邸・旧瀧川資言邸)について

「松江武家屋敷」(まつえぶけやしき)は国宝・現存十二天守『松江城』のすぐ北側にある武家屋敷通り“塩見縄手”沿いに残る、江戸時代中期の武家屋敷。現在は博物館(ハウスミュージアム)として公開されており、屋敷のお座敷からは出雲流庭園が眺められます。松江市指定文化財。

2020年秋に9年ぶりに訪れた松江市の庭園巡りで初鑑賞。この武家屋敷の他にも長屋門や土塀が立ち並ぶ“塩見縄手”は松江藩初代藩主・堀尾吉晴によって松江城の築城とあわせて整備されもの。現在では松江市伝統美観保存地区および建設省(現・国土交通省)の選定した“日本の道100選”にも選ばれています。同じ道沿いには国指定史跡『小泉八雲旧居』のほか、武家屋敷の面影を残すそば処や旅館も。

その通り沿いで唯一、江戸時代の姿のまま保存されているのがこの施設。元々は通りの名前の由来ともなった藩士・塩見小兵衛が住んでいた屋敷で、1733年(享保18年)の大火による焼失後に再建。2016年から明治時代の図面をもとに3年かけて復原整備されたのが現在の姿。

中級武士の屋敷だったとされますが、式台玄関や広いお庭が眺められる座敷、当主居間の様子を見ていると格式の高さが感じられる。そして“茶の湯”が盛んな松江藩らしくお茶室も備えている。

屋敷を取り囲む形で、敷砂に飛び石が配された回遊式庭園があります。裏庭は背後の赤山を築山とした池泉鑑賞式庭園のような雰囲気を持ちつつ、その飛び石は茶室へと向かっている――茶室との関係性でもって作庭された“出雲流庭園”(雲州流庭園)。今回訪れた季節は紅葉も見頃!座敷から視界へと入り込むマツを主木とした表庭とのコントラストも良い。

建築内部では展示パネルのほか刀・槍などの武器や化粧道具などの武家の品々が展示。また庭園内には戦国時代の武将・滝川一益の遠縁にあたり、昭和の戦中にこの屋敷で暮らした漢学者・瀧川資言(瀧川亀太郎/瀧川君山)の碑もあります。

(2020年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR山陰本線 松江駅より約2.5km(徒歩30分・駅周辺にレンタサイクルあり)
松江駅より路線バス「塩見縄手」バス停下車 徒歩4分

〒690-0888 島根県松江市北堀町305 MAP