旧邸御室Kyutei Omuro Garden, Kyoto

2020年秋に再び特別公開!京都市郊外の国登録有形文化財の近代和風住宅の、国名勝・雙ヶ岡の斜面を利用した庭園。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

旧邸御室庭園について

【2020年9月5日(土)~10月4日(日)に特別公開】
「旧邸御室」(きゅうていおむろ)は京都市の郊外、世界遺産『仁和寺』や妙心寺近くの右京区御室に昭和初期に建てられた近代和風住宅。国指定名勝“双ヶ岡”の斜面を利用した池泉回遊式庭園があり、その高台にある茶室“双庵”とその待合および主屋や石蔵が2016年に国登録有形文化財になりました。また京都市民の選ぶ「」にも選定されています。

2018年の『京の夏の旅』で一般への初公開。主屋に置かれたテーブルへの日本庭園のリフレクション(反射)がSNSで話題に――ということで2018年に初めて訪れた時にはテーブルの後ろに並ぶ列ができる程だった…!のですが、2020年の秋の公開に平日に再訪した時には、(平日の割に来場はあったけれど)主屋に自分しか居ない時間もあるような入り。落ち着いてリフレクションを収めたい人はぜひ平日に。

旧邸御室が造営されたのは1937年(昭和12年)。京都取引所取引員・祝部鼎二の邸宅として、岡本勝次郎という大工により手掛けられました。二人ともあまり情報がない方ですが…その後昭和中期まで「宝酒造」の前身の一つ“摂津酒造”の四代目・阿部喜兵衛が所有。その方の祖父・二代目阿部喜兵衛が朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝をスコットランドに派遣(留学)し、国産ウイスキーの誕生へと繋がりました。
その後、阿部家から京都・山三製材所の創業者・山本三夫が購入。現在はその次女の方が所有されています。

裏の庭園にある茶室だけではなく玄関から上がるとすぐに茶室があったりする数寄屋風建築の一面と、石庭を隔てて洋間が設けられている近代和風住宅。玄関前の前庭が真黒石の石畳(延段)がかっこよく、そして待合も。大広間はテーブルの光景が有名ですが、三保の松原から眺めた富士山を掘った欄間のかっこよさ!

鞍馬の赤石による大きな沓脱石~伽藍石から庭園へ降りると目の前に池泉が。現在は枯池で、高台から少しだけ(水道から)水が流されていますが、かつては双ヶ岡の自然の水が流れていたのかなあ。そしてその高台からは北の山々の眺望が素晴らしい!また2020年に初公開になった2階からの庭園の眺めも、目の前に青もみじが広がってとても良かった。

なお「旧邸御室」は期間限定の公開イベント以外でもレンタルスペースとして運営されています。イベント開催にあたっての事前見学は可能とありますが、見学のみの利用はできないかも。詳しくは公式サイトよりご確認ください。

(2018年9月、2020年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

嵐電北野線 御室仁和寺駅より徒歩3分
JR山陰本線 花園駅より徒歩約15分
最寄りバス停は「御室仁和寺」「宇多野御屋敷町」バス停下車 徒歩5分

〒616-8096 京都府京都市右京区御室岡ノ裾町5 MAP

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