瀬戸内海に面する砂浜に江戸時代に描かれたという砂の芸術「銭形砂絵」。国指定名勝。
琴弾公園「銭形砂絵」について
「琴弾公園」(ことひきこうえん)は瀬戸内海に面した浜辺に明治時代に開かれた公園で、砂浜に描かれている「銭形砂絵」の眺めが絶景の名所。公園の設計は近代の造園家・小沢圭次郎。国指定名勝であり、日本の歴史公園100選にも選ばれています。
「銭形砂絵」(ぜにがたすなえ)は江戸時代の通貨「寛永通宝」を描いた砂絵で、江戸時代初期に丸亀藩主・生駒高俊公が領内巡回で訪れることが決まった際、歓迎のためにこの地の領民が作り上げた――という説や、江戸時代末期に同じく藩主・京極氏に見せる為に造られた――という説などいくつかの伝承があります。その広さは東西122m、南北90m――数字で言われてもピンと来ないかもですが、サッカーのフルコートのピッチがまるまる収まる大きさ!
寛永通宝の形として眺めるには海岸ではなく遊歩道を登って展望台まで行く必要がありますが、砂浜で間近で見るとその大きさに感動する!(なお砂絵の中には入れません)。砂浜の松原もきれいで、桜の名所でもあるそう。
2019年の年始に5年ぶりに訪問(天橋立⇒銭形砂絵と、ご利益ありそうな場所をハシゴ)。陽の上り方的に、午前中早い時間よりは午後の方がくっきり見える…?また夜にはライトアップもされているそうです。
毎年春と秋に多くの市民によって砂絵のメンテナンスをされているとのこと。後世に残ってほしい風景・作品の一つ。周辺には銭形砂絵にちなんだ「世界のコイン館」や琴弾八幡宮とその神苑?の池泉回遊式庭園「琴柱池」、また四国八十八ヶ所巡礼第68・69番札所の観音寺・神恵院があります。また銭形砂絵の向こうに見える島は、瀬戸内国際芸術祭の舞台にもなっている「伊吹島」。
(2014年3月、2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR予讃線 観音寺駅より徒歩約25分(展望台まで+10分程)
観音寺駅前の観光案内所にレンタサイクルあり
〒768-0062 香川県観音寺市有明町14-14 MAP