佐賀市内の歴史的街並みに残る、武家屋敷のような明治時代の町家と枯山水庭園。
旧古賀家について
「旧古賀家」(きゅうこかげ)は佐賀市中心部の旧長崎街道沿いにある歴史的建物群「佐賀市歴史民俗館」の一つ。すぐ隣にある明治時代の洋館「古賀銀行」の創設者・古賀善平の邸宅として明治時代に建てられた町家で、佐賀市指定重要文化財となっています。
古賀氏は江戸時代よりこの地に屋敷を構えていたことからこの邸宅も武家屋敷のような様式が引き継がれていて、通り沿いの長い塀や門からしてもその他の近代住宅とは少し違う雰囲気を醸しています。かつては大隈重信も佐賀への帰省時には訪れていたとか。庭園は入口すぐの場所にある枯山水庭園と、建物の奥にある築山とツツジ(サツキ?)を組み合わせた庭園。
邸宅内はその数多くの和室が見所――なのですが、今回訪れた際はちょうど『肥前さが幕末維新博覧会』が開催されていて展示物も多かったので、また平常時に改めて訪れたい!
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佐賀の人と話すとよく「佐賀は何もない」とおっしゃられる印象があります。たしかにこれまではそれを額面通り受け止めていた…のですが、(神野公園の紹介の中にも書いたけど、)佐賀藩・大名としての鍋島家の印象からすれば市内に武家ルーツの庭園がもっとあってもおかしくないはずだよな…と思って。
で、佐賀市のこの街並みは何度か訪れていましたが、街並みやその中の代表的な建物「古賀銀行」ばかり見て邸宅をちゃんと見ていなかったな…と思い今回訪れました(ちなみに古賀銀行はカフェやイベントスペースとして運営されています)。古賀邸は庭園を特筆できる程ではないけど、やはり佐賀市には気づいていない庭園があるわと思ったし、同じくこの界隈の「旧福田家」にも庭園があるっぽいので――また佐賀へ行った時に足を運びたい!(あと公開はされていないようですが、森邸の庭園も佐賀市の景観賞を受賞していました)
『肥前さが幕末維新博覧会』も終盤はかなり人出だったようなので、町の文化資産にふれるのも「きっかけ」なんだよな〜〜と思います。
(2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR長崎本線・唐津線 佐賀駅より約2km(徒歩25分)※観光案内所にレンタサイクルあり
佐賀駅より路線バス「呉服元町」バス停下車 徒歩2分
〒840-0823 佐賀県佐賀市柳町3-15 MAP