Kiwakoto 本店

Kiwakoto Flagship Store Garden, Kyoto

京都中心部の街角で出会える枯山水…京都の職人/伝統工芸を提案するブランドの旗艦店のロックガーデン。若手庭師「涼景植長」長嶋励作庭。

庭園フォトギャラリーGarden Photo Gallery

Kiwakoto 本店について

「Kiwakoto」(きわこと)は“クラフツマンシップ”を軸にしたプロダクトを企画開発・製造・販売するブランド。
京都の中心部・京都市役所を北へ上った河原町二条に本店/フラッグシップストアを構えます。その道沿いにある“枯山水”を紹介。

2019年4月に河原町二条にオープンした「Kiwakoto 本店」。自分がこの枯山水に気づいたのはそこから時間が経ったその年の8月だったけど、それ以来の3年間地味〜にずっと気に入ってたスポット。いつか紹介しようと思ってた。

カーライフ提案事業を手掛ける会社さんが“特別なカーライフのため伝統工芸を軸に商品開発を行うブランド”として2018年に立ち上がったKiwakoto。古語で『格別であるさま』という意味を持つ“きわこと(際殊)”がその名の由来。

ラグジュアリーなカーライフを提案すると同時に、伝統工芸の職人をとりまく課題…《安くて品質のいいものに慣れてしまった現代において、クラフツマンの価値をどう見出すのか。》《工房だけでは、本当に求めているクオリティを出せない。》《設備投資ができないために海外に負ける、できない。》といった環境の問題解決にも取り組まれています。
そのブランドメッセージやプロダクトは公式サイトをご覧ください。

で、この2019年春に開店したこの路面店。元々は「普通に木が植わってた」外構を、ブランド・ストーリーに見合うよう京都の職人によって作り直されたのがこの枯山水。手掛けたのは京都の若手の庭師「涼景植長」長嶋励さん。

規模で言えば「ビルの外構」と呼ばれる規模のもので“庭園”ではないかもしれないけど——でも日々このロックガーデンに水やりしている方にとってはやはり大切な“庭”。通り沿いのこの庭のお陰で、地域の方からお声掛けをもらうこともあったとか。

プロの方とお話しをしていると時々「造園」と「外構」でも隔たりがある…上下や好き嫌い、そんなことを感じ取ったりするけれど。「見る人」にとっては全く関係がないことだし、通る時につい自然と目がいくのはやっぱ“いいから”なんじゃないかな…。あとここが特別目を引く/京都っぽさを感じてしまうのは、苔と石(京都産)によるものなのかな〜〜。

ちなみにこのビル、2022年に修繕工事が実施されてその時に一時この枯山水は消滅。「ええ、無くなっちゃうの勿体ないな…」と思っていたんだけど、また復活して嬉しい限り(でも写真で見比べると少しデザインが変わっている)。京都に限らず、こういう“日本庭園らしい”外観のビルや店舗が増えたらいいなー!

そして焼き物、西陣織、友禅染…“京都の職人の、ここにしかないプロダクト”を探されている方はぜひ一度立ち寄ってみて。

(2019年10月〜2022年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

京都市営地下鉄東西線 京都市役所前駅より徒歩3分
京阪本線 三条駅より徒歩7分
最寄りバス停は「京都市役所前」バス停 徒歩3分

〒604-0911 京都府京都市中京区河原町通二条上ル清水町359 ABビル MAP

投稿者プロフィール

イトウマサトシ
イトウマサトシ
Instagram約9万フォロワーの日本庭園メディア『おにわさん』中の人。これまで足を運んで紹介した庭園の数は1,900以上。執筆・お仕事のご依頼も受け付けています!ご連絡はSNSのDMよりお願いいたします。
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