重伝建地区・橿原市今井町で見学できる公共施設“今井景観支援センター”“旧米谷家住宅”“今井まちや館”を紹介。
今井町重要伝統的建造物群保存地区について
2020年に初めて国の重要伝統的建造物群保存地区・橿原市今井町の町並みを訪れました。現在も国重文として残る「称念寺」を中心に戦国時代に興った一向宗の寺内町で、織田信長と対立した時に深い環濠に囲まれた城塞都市が形成。
その後は信長とも和睦し、豊臣秀吉にも好まれ、江戸時代にかけては奈良南部の商業の中心地と栄えました。現在も9棟の国指定重要文化財の建造物を中心に数百の歴史的建造物が残されています。
町家がある=たぶんだいたい庭園がある…ということで幾つかの町家を紹介。なお観光情報で紹介されている古民家の多くが現在も現役の住居ということもあり、基本は要予約。そして現在はCOVID-19の影響で見学できない住居もあったりするので、今回は一部のみ…。
■今井景観支援センター(1〜6枚目)
観光施設ではないので土日祝やお休みですが、こちらも江戸時代後期の1856年(安政3年)の建築。古くは下で紹介する(そして隣接する)“米谷家”の所有だったそう。コの字型の町家の中心に立てた庭石や飛び石が配され、今回見た中では一番庭園らしさがあった。
■旧米谷家住宅(国指定重要文化財)(7〜13枚目)
“旧”とある通りこの町家は国→自治体の所有になり観光施設として公開されています。かつては“米忠”という屋号の商家で、現在残る建築は江戸時代中期のもの。裏庭にある“離れ”の蔵前座敷が特徴的。
■今井まちや館(14〜16枚目)
町のほぼ中央を通る本町筋にある江戸時代中期の町家。先の2施設と比べていると少し小さな町家ですが、空き家だった建物が修復され公開されています。
(2020年7月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
近鉄橿原線 八木西口駅から徒歩7分
近鉄大阪線・橿原線 大和八木駅より徒歩13分
JR桜井線 畝傍駅より徒歩10分
〒634-0812 奈良県橿原市今井町1丁目10 MAP