観泉寺庭園Kansen-ji Temple Garden, Suginami-ku, Tokyo

戦国大名・今川家ゆかりの寺院にある池泉式の日本庭園。境内の今川氏真を含む今川家の墓所は東京都指定旧跡。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

観泉寺庭園について

「宝珠山観泉寺」(かんせんじ)は戦国時代、織田信長との「桶狭間の戦い」で敗れた戦国大名・今川義元が有名な今川家ゆかりの寺院。境内の山門の左手に池泉鑑賞式庭園があります。また境内に残る「今川氏累代之墓」は東京都指定旧跡。寺町の雰囲気を強く残すこの場所は自転車でも時々通っていたのですが、このような日本庭園があるとは知らなかった…!

今川氏についておさらい。今川義元亡き後、今川氏真が戦国大名として家督を継いだことは知っていましたが(静岡の『臨済寺庭園』では義元と並び氏真の像もあります)、甲斐国から駿河へ進出し、遠江国の徳川家康領にまで迫っていた武田軍に滅ぼされたと思い込んでいました。
実は(?)今川氏真は駿河国の支配を武田信玄に奪われた後も生き残り、相模国・北条家を頼ったり徳川家に仕えたりしながら1615年(大坂夏の陣が起こった年)に亡くなるまでは江戸で過ごしていたそう。そして今川家は江戸時代が終わり明治維新を迎えるまで存続していました。(前述の今川家の墓所には今川氏真の墓所も含まれます)

このお寺は桃山時代末期に現在の下井草二丁目付近に「観音寺」として創建。江戸時代初期、江戸幕府3代目将軍・徳川家光に仕えていた今川家13代当主(氏真の孫)、今川直房が井草周辺の土地を拝領し、領内にあったこのお寺を「観泉寺」と改称して菩提寺に。
現在のこの付近が「今川」という地名なのはそうした所にルーツがあります。

江戸時代中期に焼失した本堂が再建された――という以後の情報が無いので、現在の境内に残る建造物がいつから残るものかは不明。付近にある「桃井原っぱ公園」は中島飛行機の工場だった場所なので、空襲の被害を受けていてもおかしくないけど――でもパッと見は山門や本堂は歴史を感じるものでした。

池泉鑑賞式庭園は現代に入り改修されたものかと思いますが規模が大きい立派な庭園で、竹林も都心であることを忘れさせられる雰囲気――。秋には紅葉が美しく春には樹齢80年を越える枝垂れ桜が見どころ――とのことですが、残念ながら枝垂れ桜はもう終わりかけだった。近年は庭園のライトアップも行っているそうなので、またそうしたイベント時にちょっと自転車で行きたい!

(2019年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

西武新宿線 上井草駅より徒歩14分
JR中央線 西荻窪駅より約2km(徒歩25分)
西荻窪、荻窪駅などから路線バス「今川二丁目」「農芸高校」「中央大学杉並高校」バス停下車徒歩2〜3分

〒167-0035 東京都杉並区今川2丁目16-1 MAP

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