浄瑠璃寺庭園Joruri-ji Temple Garden, Kizugawa, Kyoto

平安時代の国宝&仏像が現存する日本唯一の寺院。国宝の本堂・三重塔が向かい合う平安時代の代表的浄土式庭園は国の特別名勝。

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浄瑠璃寺庭園(九体寺)について

「小田原山 浄瑠璃寺」(じょうるりじ)は京都府の最南部に位置する国宝寺院。平安時代に作庭された京都で最も古い庭園の一つ「浄瑠璃寺庭園」は“庭の国宝”国の特別名勝および特別史跡に指定されています。

2021年4月に約2年半ぶりに訪れました。“京都の寺院”ですが、その他の有名な京都の国宝~特別名勝の庭園からは離れておりほぼ奈良県との県境。奈良の世界遺産『東大寺』からも最短距離で7.5km。最も適したアクセス方法は奈良駅からのバス利用です(※最寄りのJR加茂駅からもコミュニティバスあり)。

…なんだけど個人的には7~8kmぐらいならバスの時間に縛られるより自転車で行っちゃえみたいな性格で…2018年に訪れた時は奈良市内から浄瑠璃寺、そしてそこから奈良市の国指定名勝『円成寺庭園』(奈良の市街地からは離れていて、浄瑠璃寺からは約8km)と自転車で巡りました。
しかしその道のりは…最大400mまで登るアップダウンの連続、そして舗装されていない古道をGoogleマップさんが度々案内するなど、率直に言って大変しんどい道のりだった…(笑)

そんな古道、哲学者・和辻哲郎が「古寺巡礼」で記しています。こちら(『浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会』サイトより)。オススメはしないけど、古道にワクワクする方ならば楽しいかも…棚田集落の景観とかも楽しくはあるので。

平安時代中期、1047年(永承2年)創建の浄瑠璃寺。浄土式庭園を中心に、境内の東部に国宝・三重塔、西部に本堂を配置。本堂内にはやはり国宝の“九体阿弥陀如来像”(木造阿弥陀如来坐像)や“四天王像”が安置されており(*2018年/2021年現在一部が修復のため不在)、建造物も仏像もすべて平安時代の作。平安時代のお堂と仏像が現存するのは日本国内で浄瑠璃寺だけ。その阿弥陀様から“九体寺”の通称も。

庭園の作庭は1150年(久安6年)。奈良『興福寺』の僧・伊豆僧正恵信により伽藍が整えられた際に併せて造成されたもの。
平安時代に流行した庭園様式“浄土式庭園”の代表的な庭園。ざっくり言うと、洲浜や中島のある池泉回遊式庭園――なんだけど、この浄瑠璃寺で言えば、池の西側に本堂(仏様)が配され、東から拝む“西方浄土”(西方極楽浄土)の世界が表現されています。『平等院鳳凰堂』もそうだし、京都・嵯峨の『大覚寺 大沢池』も(建造物は江戸期のものだけど)配置自体は平安時代に造成された池泉の西側。

その他にも多くの国指定重要文化財クラスの仏像や石塔物を有します(一部は東京や京都の国立博物館に委託中)。訪れるごとに新たな学びと発見がある浄瑠璃寺。これまで3回訪れて3回とも曇りなので、次は晴れた日に訪れてみたい…!

(2014年1月、2018年9月、2021年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

JR関西本線 加茂駅より約5km
JR奈良駅・近鉄奈良駅より日中1時間に1本程度路線バスあり。「浄瑠璃寺前」バス停下車すぐ

〒619-1135 京都府木津川市加茂町西小礼場40 MAP