国指定重要文化財の江戸初期の町家や伊丹市立美術館に囲まれた、重森完途作庭の回遊式枯山水庭園。
みやのまえ文化の郷・伊丹郷町館について
「みやのまえ文化の郷(伊丹郷町館)」(いたみごうちょうかん)は伊丹市の中心部にある文化施設で、江戸時代の町家「旧石橋家住宅」と「旧岡田家住宅」(江戸時代初期の町家で、国指定重要文化財)、伊丹市立美術館、そして文学館である「柿衞文庫」が集合しているゾーンの呼称。
それらの建物に囲まれた中心部、中庭として昭和年代に造られた枯山水庭園は重森完途による作庭。その後、旧石橋家住宅のこの地への移築と「伊丹郷町館」のオープンに伴い、重森千靑さんにより整備・改修を経たのが現在の庭園です。
いわゆる重森ワールド的なゆるい築山と白砂の流れの組合せが特徴的な庭園ですが、伊丹が江戸時代は酒造りで栄えた町であったことから、白砂の流れは酒造りに必要な湧水・清流を表したものだそう。その中に配置された渡り石を歩く回遊式の庭園というのが楽しい。伊丹郷町館ともども無料公開されているので、地元の子どもが楽しそうに回遊している光景も印象的!
また庭園には現代アート作品や近衛家ゆかりの江戸時代の石燈籠も。
(2018年9月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)