琵琶湖を眼前に眺められる借景が素晴らしい枯山水庭園。作庭と書院の設計は千宗旦の弟子・藤村庸軒。
居初氏庭園(天然図画亭)について
【見学は予約制】
「居初氏庭園」(いそめしていえん)は江戸時代前期に千利休の孫・千宗旦の弟子である茶人・藤村庸軒により作庭されたと伝わる庭園で、国指定名勝。またこの庭園と一体化した書院「天然図画亭」(てんねんずえてい)は滋賀県指定文化財となっています。
昔から琵琶湖を船で支配していたのがこの町に拠点を置いた「堅田衆」。居初氏は平安・鎌倉時代からの町の有力者。
この庭園は、なんと言っても琵琶湖の借景が素晴らしい!!!山の借景で素晴らしい所は色々あるけれど、海の借景って今まであまり記憶に無かった――現代では住宅が増えてこんな視界の開けた個人宅の庭園自体があり得ない。
書院の「天然図画亭」の名の通り、建物内から額縁のように庭園を眺められて――湖の向こうの湖東の山々まで視界に入ります。これでも多少なりとも対岸に現代の建築物が見られるので往時の景観は失われているそうですが、それでもここまで開放的な庭園はここ以外にそう無い。
現在も個人の住宅なので事前予約必須ですが一見の価値あり!この堅田集落には近江八景「堅田の落雁」の『浮御堂』もあるので、併せてどうぞ。
(2017年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)