「みちのくの小京都」国の重伝建地区・角館武家屋敷通りの最上級武家の屋敷とその枯山水庭園。
角館武家屋敷 石黒家について
「みちのくの小京都」角館の武家屋敷通りで最も「角館城跡」寄りに位置する「石黒家」(いしぐろけ)。武家屋敷通りの中でも最古の武家屋敷と言われ、座敷からは三尊石の立つ枯山水庭園が見られます。仙北市指定史跡。
石黒家は秋田藩主・佐竹氏の分家、佐竹北家の佐竹義隣とともに角館へ移住した武家で、角館の中でも最上級の武家だったと言われます。明治維新後の当主も角館町長や角館図書館の初代館長を、そして現代においても12代当主・石黒直次が仙北市の初代市長を務めたという名家。
この「石黒家住宅」は公開武家屋敷内では唯一、主屋の座敷に上がることができ、資料館では古い刀剣や甲冑、古文書の見学や末裔ご本人によるガイドなどが受けられます。茅葺屋根の主屋は1809年頃の建築とされますが、庭園には樹齢300年ともいう樹木もあるので庭園はより古い可能性も?
またその向かいには「旧石黒(恵)家」があります。こちらは昭和初期の近代和風住宅で、建物内の意匠が素敵!苔と築山の組合せが気になる和風庭園は、座敷からの見学は可能ですが歩くことはできず。
国の重要伝統的建造物群保存地区である仙北市角館の武家屋敷通り。その歴史は桃山時代に「角館城」が築かれたことに始まり、江戸時代には秋田藩主・佐竹氏の一族が角館城主としてこの地を治めました。
この通りはかつての中級・下級武士の屋敷が立ち並び、春には桜の名所、そして秋には紅葉の名所に――武家屋敷の黒塀とそのコントラストが美しい。またその枝垂れ桜は角館城主を務めた佐竹義隣が京都から持ち込んだものとされ、国の天然記念物にも指定されています。
(2015年9月、2018年11月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)