淡路島で平安時代から続く古刹に平成年代に安藤忠雄が設計を手掛けた、常識を覆す寺院建築。
本福寺 水御堂について
「本福寺」(ほんぷくじ)は平安時代に創建したと伝わる古刹で、平成年代の1991年に新たな本堂として建立された「水御堂」は建築家・安藤忠雄が設計を手掛けています。あわじ花へんろ6番札所。
『淡路夢舞台“百段苑”』(本福寺から2.5km程)と共に淡路島の代表的安藤建築。安藤建築としては“らしい”コンクリート造りですが、地下にある本堂というのを見るのはもちろんながら初めてでした。
5枚目の写真にあるような、楕円と直線のコンクリート壁に挟まれたアプローチにも安藤忠雄が考察した寺院建築が表現されている――という詳しい考察が下記のWikipediaには書かれているので、そちらを参考にされたし。
地上にある(屋根になっている)池泉は蓮池で、初夏〜初夏には蓮や睡蓮が花を咲かせるそう――これも安藤忠雄が仏教のシンボル・蓮をこの建築の中心に見立てたところから。今回は冬に訪れたので草花は見られませんでしたが、また暖かい季節にも訪れたいな…。ただ真夏にはつらい坂を登った高台に本福寺はあり、今回淡路で訪れた『圓城寺庭園』や『妙勝寺庭園』と同様にその境内からは大阪湾の眺望を楽しめます。
また安藤忠雄の寺院建築としては、愛媛県に『南岳山光明寺』があります。こちらもまた割と違う雰囲気の建築なのでぜひチェックしてみてください。
(2019年1月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)