熊本藩主・細川家の江戸屋敷跡に残る池泉回遊式庭園。都内で無料で見られる公園の中では最も本格的な日本庭園。
肥後細川庭園について
「肥後細川庭園」(ひごほそかわていえん)は文京区立の公園で、熊本藩主・細川家の江戸下屋敷跡に残る池泉回遊式の日本庭園。日本の歴史公園100選にも選ばれており、2016年に名称を「新江戸川公園」から肥後細川庭園に改称。
個人的には「新江戸川公園」だった頃からもう何十回も通っているホーム庭園的存在(近くのフットサル場に定期的に遊びに行くようになったのがきっかけ)。当時から、都内で無料で見られる(江戸時代の屋敷にルーツのある)日本庭園の中では最もクオリティの高い・また日本庭園としての面影が残っている公園でしたが、近年改修されすっかり人気スポットに!…ちょっと複雑…(笑)当サイトでは改修前のかいぼりの写真なども掲載!
江戸時代に徳川家の御三卿・清水家、一橋家の屋敷を経て、幕末に肥後熊本藩・細川家の下屋敷に(その後、明治・大正時代も細川家の本邸がありました)。目白台・関口台の台地の傾斜を活かした池泉回遊式庭園。
熊本藩の御用絵師によって描かれたこの庭園と比べてもけっこう面影が残っているのですが、池泉庭園がその時代(江戸時代後期)に作られたものなのかそれ以前からあったものかは明記がなく…具体的な作庭時期は不明。
庭園名の改称にあわせて改修整備された「松聲閣」(しょうせいかく)は細川家の学問所やお屋敷として使われていた建物。リニューアル後は休憩所や会議室・ギャラリー等の憩いの場としても使われています。
またかつては周辺の『永青文庫』、『和敬塾本館』まで細川家の敷地だったとのこと。すぐ近くの『ホテル椿山荘庭園』(山縣有朋旧宅跡)や松尾芭蕉ゆかりの『関口芭蕉庵』、早稲田大学構内の大隈庭園、そして『甘泉園公園』と合わせた日本庭園巡りはオススメの散歩コースです。
お隣の「江戸川公園」にも古庭園の遺構と言われている?石組が残っていたり、その先の音羽には大正時代の洋館『鳩山会館』があったり。その他、都内の肥後藩・細川家ゆかりの公園としては『戸越公園』があります。
2016年から秋には紅葉ライトアップも開催。ライトアップ「ひごあかり」時の記事はこちら。
(写真は主に2017年2月・4月・9月、2019年4月訪問時のもの。近くのフットサル場に行くたびに見てる。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
都電荒川線 早稲田駅より徒歩4分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅より徒歩12分、有楽町線 江戸川橋駅より徒歩15分
〒112-0015 東京都文京区目白台1-1-22 MAP