江戸時代からの歴史を持つ「行徳寺町」で見られる庭園と、江戸時代中期の伽藍を残す徳川家康ゆかりの寺院。
行徳寺町庭園群(徳願寺・妙覚寺・法善寺・清岸寺)について
東京・大手町から地下鉄で30分。現代では東京のベッドタウンとなっている行徳の街はかつては江戸城に入った徳川家康によって保護された「行徳塩田」という広大な塩田が広がっていた土地。
幕府により整備された「行徳街道」は江戸から成田山を結ぶ「成田道」の一部でもあり、多くの人が行き交った旧街道沿いには「加藤家住宅主屋」をはじめとした複数件の国登録有形文化財建築による“少し古い町並み”を残しています。
そんな歴史を持つ行徳〜妙典界隈には数多くの寺社仏閣があり、「行徳寺町通り」と呼ばれる道には多くの寺院が連なってる――この寺町に興味が湧いて今回初めて訪れました!船橋や海浜幕張へ向かう為に何度も通過したこのルート、市川市で初めて下車したかもしれない…。
行徳寺町通り。車じゃ通れない小路もあれば普通に車が行き交う市道もあり…寺町と言っても「古い町並み」的な雰囲気を感じられるわけではないけど、こんなに寺院が密集してる場所が東西線沿線にあるとは知らなかった!
その中で最も大きな「徳願寺」(とくがんじ)は1610年に徳川家康の帰依によって『徳願寺』と名乗り開山した寺院で、本尊の阿弥陀如来像は源頼朝の正室・北条政子の命で造られたという歴史ある仏像で、徳川家康が2代目将軍・徳川秀忠の夫人のために鎌倉から江戸城に遷したものが回り回って徳願寺に寄進されたもの。それ以外にも宮本武蔵の書と伝わる書画や円山応挙の絵画を寺宝として所蔵しているそう。
現在の本堂は明治の焼失後に大正時代に再建されたものですが、山門と鐘楼は江戸時代中期に造られた古建築。そして庭園は本堂の横に見られる小さなものだけ見てたのですが、今改めてマップで見ると…庫裏か書院の先に池泉庭園があるっぽいな…聞いてみればよかった。また行こう!
その他「妙覚寺」の池泉庭と「法善寺」「清岸寺」の境内の日本庭園を掲載。いずれもこじんまりしたものですが、本当に沢山のお寺さんがあるので中には立派な庭園をお持ちの所もあるんじゃないかなー。情報求む!
(2019年2月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)