昭和を代表する建築家・村野藤吾設計の『谷村美術館』に併設された、中根金作作庭による池泉鑑賞式庭園。
玉翠園・谷村美術館について
「玉翠園」(ぎょくすいえん)は『足立美術館』庭園の作庭者・中根金作により作庭され、昭和56年(1981年)に開園した日本庭園。また隣接する『谷村美術館』は昭和を代表する建築家・村野藤吾による設計で、庭園より2年遅れの1983年に開館しました。
玉翠園は背後の山並を借景とた池泉鑑賞式庭園(規模は回遊式といった形なのですが、玉翠館からのみ眺めることができます)で、サツキの刈込と築山からの水の流れの美しい庭園。
また“シルクロードの遺跡”を連想するとも評されるコンクリートの曲線がとても印象的な谷村美術館は村野藤吾の晩年の作品の一つであり、内部では昭和を代表する彫刻家・澤田政廣の作品が展示されています。
モダニズム建築に数寄屋建築…さまざまな建築を残した村野藤吾の中でも、この谷村美術館と新潟市の『天寿園』の瞑想館は氏なりの宗教性の表現にあふれていて、そうした建築が新潟に2件あるというのはとても興味深い。ちなみに『天寿園』も中根金作による作庭。
また同じく中根金作作庭の『翡翠園』が約1km程の場所にあり、ともにガーデン・ミュージアム運営協議会の運営となっています。共通券もあるので、併せてどうぞ!
(2017年5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR北陸新幹線 糸魚川駅より徒歩25分(駅および駅前にレンタサイクルあり)
糸魚川駅より路線バス「京ヶ峰二丁目・谷村美術館」バス停より徒歩1分
〒941-0054 新潟県糸魚川市京ケ峰2丁目1-13 MAP