徳川将軍家ゆかりの御殿山に作庭された池泉回遊式庭園。庭園内には磯崎新設計の茶室『有時庵』も。
御殿山庭園について
「御殿山庭園」(ごてんやまていえん)はJR品川駅の南に位置する「御殿山トラストシティ」内にある池泉回遊式の和風庭園。庭園内には先日プリツカー賞を受賞した世界的建築家・磯崎新の設計による茶室「有時庵」があります。
初めて訪れたのは自分の過去のブログ遡ると2012年1月。原美術館に初めて行った時に立ち寄って、その後も原美術館は何度か足を運んでるんだけど――このサイト初めてからは訪れていないなぁと思ったのでこの春久々に訪れました。…3月下旬に訪れた時はまだちょっと桜には早かったかー、という感じの少し寂びた風景だったので5月にも再訪。5月はサツキが花を咲かせ、新緑の紅葉もきれいだった。この紅葉が秋にはまた美しくなるんだろうな…!
東海道・品川宿(北品川)からも程近くにある御殿山は江戸城に入る前の太田道灌が「御殿山城」を構えていた場所とされ、徳川家康が江戸城に入ってからは「品川御殿」と呼ばれる歴代将軍や幕府重臣が訪れる場所となったそう。
江戸時代初期から桜の移植がはじまり江戸時代には桜の名所として知られた存在に。そのルーツを引き継いだ現在の「御殿山庭園」でも春は桜の名所として「さくらまつり」や夜桜のライトアップなどが開催されています。
高低差ある池泉回遊式庭園の高台部には磯崎新さん設計による茶室『有時庵』があります。1992年竣工の現代茶室建築で、施工は京都を代表する数寄屋建築の名工・中村外二工務店。
最近はご無沙汰しているけど一時期は磯崎新設計建築も色々見て回っていた時期もあって…(氏の出身地である大分県とか九州方面の初期の作品に立ち寄ったりとか)。
2019年初めの『Casa BRUTUS』の「茶の湯」特集で石田ゆり子さんが訪れていたのがこの有時庵。その記事見て「観たい!」欲が再燃。普段は非公開ですが、御殿山トラストシティのFacebookやInstagramによると昨年秋や「さくらまつり」期間中に特別公開があったみたい…次は特別公開の時に訪れたい!
御殿山トラストシティの向かいには三菱財閥・岩崎家の『岩崎家高輪別邸』(現・三菱関東閣)があります。この中にはジョサイア・コンドルの手掛けた洋館が残る――一般には非公開なのでハードルは高いけど、いつか見たいなー。
(2019年3月、5月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)