室町幕府将軍・足利義栄と管領・細川晴元が本拠とした寺院に、玉淵坊が江戸初期に作庭した枯山水庭園。国指定名勝。
普門寺庭園について
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高槻市にある「普門寺」(ふもんじ)は南北朝時代に創建された寺院で、室町時代後期には管領・細川晴元が本拠地とし室町幕府14代将軍・足利義栄も本拠として滞在したことから「普門寺城」とも呼ばれた由緒ある寺院。現在は周辺は住宅街で往時と比較するとだいぶ境内が狭くなっているようですが、また江戸時代初期に造られたという大きな方丈は国指定重要文化財になっています。
その方丈の奥に国指定名勝の枯山水庭園「観音補陀落山の庭」があります。江戸時代初期、小堀遠州の弟子である玉淵坊が作庭を手掛けたとされ、パンフレットでは京都「桂離宮」の石組との関連性も書かれている。また現在は植栽で目隠しがされていますが、かつては背後にある山を借景としていたそう。また、隠元禅師によって造られたという参道の石畳も当時の遺構として併せて名勝指定を受けています。
方丈の前と横には昭和期に作庭された枯山水庭園「心字の庭」「沙羅双樹のある庭」も。これらの作庭は昭和の作庭家・造園史家の森蘊氏が手掛けたものとされます。境内には細川晴元の墓所とされる石塔も。
(2017年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)