仙台藩伊達家の部下の居館に造られた、眼下に太平洋を眺められ――津波を免れた国指定名勝の池泉回遊式庭園。
煙雲館庭園について
【要事前電話予約】
「煙雲館」(えんうんかん)は仙台藩・伊達家の部下であり気仙沼の名士であった鮎貝氏の居館で、江戸時代に建てられたという書院は現在も住居として現役。2017年に国指定名勝となった「煙雲館庭園」は江戸時代初期に完成した庭園で、清水動閑の作庭と伝わります。
現在も個人のお宅であるため、庭園見学は数日前など事前に電話確認が必要。
宮城県の江戸時代の池泉回遊式庭園としても貴重で、書院や庭園の奥側からは眼下に太平洋をのぞむことができ、このように太平洋を眼下にのぞめる名勝庭園は国内でも数少なく貴重という話も。(たしかに仙巌園は湾だし浜離宮はもっと低い視点だし…)。
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一方で、この建物・庭園は高台にあったため難を逃れたものの、そのすぐ下の松岩地区は東日本大震災の津波の爪痕を今も強く感じられます。気仙沼は何度か訪れていたのですがこの庭園を知って訪れたのは今回が初めてーー同じように、あの事を機に気仙沼へ訪れた国内外の人が、この庭園を再訪しているそう。また訪れたいと思わせられる庭園です。
(2018年4月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)