栄光寺庭園・龍門庵Eiko-ji Temple Garden, Shodoshima, Kagawa

アート巡りのついでにアートな枯山水庭園も。重森三玲が瀬戸内海の島々を表現し作庭した“龍門庭”。

庭園ギャラリーGarden Photo Gallery

栄光寺庭園“竜門庭”、茶室“龍門庵”について

【拝観は事前連絡推奨】
「栄光寺」(えいこうじ)は小豆島八十八ヶ所めぐり第13番札所の寺院で、本堂・客殿の裏に重森三玲により設計・作庭された枯山水庭園“龍門庭”と茶室“龍門庵”があります。

小豆島に重森三玲の手掛けた庭園があると知り、『瀬戸内国際芸術祭』のアート作品巡りのついでに初めて足を運んだのが2016年。その時はお寺の方が不在で、たまたまその日作業をしていた地元の庭師さんにお庭をご案内いただきました。その時点で数百箇所の庭園は巡っていたけど、その時が初めて庭師の方とお話をした機会になり――個人的にはそんな思い入れ深い庭園でもある。

そして2019年、今回の瀬戸芸に訪れた足でこの庭園にも再度訪れました!今回は事前にお寺の方に電話で拝観希望をお伝えしていたので、前回見れなかった中庭や客殿側からの視点でもお庭と茶室を鑑賞。
1960年、氏が64歳の時の庭園で、茶室の周辺のサツキは瀬戸内海の島々――瀬戸芸の舞台でもある小豆島と豊島の形を表しているのだとか。また前回、庭師さんが「あのマツも手を入れたいけど…」と言っていたのが印象的だったマツが今回はきれいに透かされていて!なんかすごく嬉しかった。訪れた時間も違ったので光の当たり方で庭の見え方も違ったし――現代アートの合間に美しい枯山水庭園を堪能。ソテツもあんなに大きかったっけ…!

3年前ご案内いただいた時に、年配の庭師さんが“後継者不足”についてお話してくださった。若者はなかなかこういう仕事をやりたがらないと…そういう課題感についてお聞きしたのもその時が初めてだった――そういう側面がある中で、著名な人の庭園・作品が失われることがあるとしたらなんて勿体無い、何か自分に伝えられることはないか?――というのは今も思うテーマでもある。

この庭園に関しては実際京都では毎日多くの人が鑑賞している重森三玲の作品。京都のお寺が好きな人ならば是非アート巡りのついでに立ち寄ってみてほしい場所だし(マストと言っても良いぐらい)、こういった庭園が端的に「かっこいい!」と言える感じになれば、若い人にとっても興味持ちやすくなると思うのよね…というのが個人的な思考ではあり。今後も3年おきにこの庭園へ訪れては、あれからどうなったか?ということを考えるのだろうな。

栄光寺は参道(駐車場)にある枯山水の石組もとてもかっこいい。栄光寺そのものの詳細については境内に案内板などもないので不明なのですが…八十八箇所めぐりのサイトに“薬師堂には行基菩薩作といわれる薬師如来が祀られ――”とあるので、行基との関連性があるとしたら割と古刹。
また栄光寺のある「安田」の集落には、中世の南北朝時代に瀬戸内の豪族・海賊として名を馳せた佐々木信胤の居城・安田城や星ヶ城がありました。栄光寺から安田バス停へ向かう途中にある「玉姫神社」には佐々木信胤廟とそれに関する案内板も。次回訪れる時にはお寺の歴史もお聞きしてみたい!

(2016年10月、2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)

アクセス・住所 / Locations

小豆島オリーブバス「安田」バス停より徒歩15分
「安田上」バス停より徒歩6分(「安田」は本数多し。「安田上」は日中1時間半に1本程度)
なお最寄りの港は高松港から「草壁港」へ。レンタサイクルあり。

〒761-4411 香川県小豆郡小豆島町安田甲1621 MAP