ジョサイア・コンドルの手掛けた洋館と、伊達家の屋敷があった江戸時代からツツジの名所として知られる庭園。
旧島津公爵邸庭園について
【通常非公開/特別公開日あり】
「旧島津公爵邸」(きゅうしまづこうしゃくてい)はジョサイア・コンドル設計による大正時代の洋館で、品川区・東五反田の「清泉女子大学」構内にあり「旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館(清泉女子大学本館)」として東京都指定有形文化財となっています。
現在清泉女子大学があるのはかつて旧薩摩藩主・島津家の本邸があった場所で、この高台になっている一帯は(池田山のように)島津山と呼ぶそう。竣工時の当主・島津忠重は鹿児島の「仙巌園」で生まれ、現在仙巌園に隣接する「尚古集成館」を開いた人物でもあります。海軍の役職や貴族院議員を歴任。
ルネサンス様式のこの洋館は同じくコンドルが手掛け現在も残っている「岩崎邸」「古河邸」「六華苑」などともまた全く違うフォルムでかっこいい。あとバルコニー側の写真はよく見るのですが、玄関口も良い!
また建物の内装は薩摩出身で近代に活躍した美術家・黒田清輝のプロデュースによるもので、ステンドグラスや柱の意匠なども華美。昭和中期に清泉女子大学により購入・移転して以降、今も現役で「本館」として利用されているそうですが、管理が行き届いてるのかほんとうにきれい。
庭園はツツジ(サツキ?)の刈込がとても多く見られ、仙台藩主・伊達家の江戸下屋敷のあった江戸時代からツツジの名所として知られていたそう。
普段は建物・庭園ともに非公開ですが、年に2期(春・秋)申込制の邸宅見学ツアーが開催されています(指定の水・金曜日のみ)。⇒詳しくは清泉女子大学の公式サイトより。
また、一般公開日は4月後半に行われる「ガーデンパーティー」と秋に行われる「清泉祭」の年2回。今回は秋に見学しましたが、ツツジの多さを考えると春の方がきれいそうだな…!また行きたい……けど、男性一人で行くには少し勇気要る(笑)。ちょっと遠慮がちに見学してしまったけど建物内ももっとちゃんと見ればよかったな…。ちなみに2017年には竣工100周年を記念したライトアップも行われていたようです。知らんかった…(見たかった…)。
(2018年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山手線・都営浅草線 五反田駅より徒歩10分
都営浅草線 高輪台駅より徒歩10分
JR東海道新幹線 品川駅より徒歩15分
〒141-0022 東京都品川区東五反田3丁目16-21 MAP