重森完途により作庭された枯山水庭園。「丹波のもみじ寺」長安寺は飛鳥時代、聖徳太子の実弟により開かれた古刹。
長安寺庭園 薬師三尊四十九燈の庭について
「丹波のもみじ寺」とも言われる福知山の紅葉の名所「長安寺」(ちょうあんじ)の歴史は古く、飛鳥時代に聖徳太子の弟・麻呂子親王が薬師如来を奉納したことから開かれた寺院とされます。
33年に1度のみ公開される平安時代に造られたとされる薬師如来像や、室町時代に作られた仏涅槃図などの文化財を安置する古刹で、江戸時代には福知山初代城主・杉原氏ゆかりの寺院となり、広い境内には江戸時代に作られた本堂(大方丈)・薬師堂・開山堂・鐘楼などが現在も残ります。
昭和年代に本堂(方丈)の前庭として、重森完途により枯山水庭園「薬師三尊四十九燈の庭」が作庭。今回訪れたタイミングが西日本豪雨から一ヶ月後。福知山でも被害は大きく、この長安寺でも本堂に足場が組まれ修復の最中でした。庭園は幸いにも石組や砂紋がちゃんと鑑賞できたけど、本堂を背景として見られるようまた訪れたい。
山門から1.5kmぐらい離れた地点に「長安寺参道」という標柱が立っていたので、かつては本当に大寺院だったんだなーと実感!その途中で見られる棚田風景もまた良い。
(2018年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線・福知山線 福知山駅より約4km(駅にレンタサイクルあり)
京都丹後鉄道 福知山市民病院口駅より約2.5km(徒歩30分強)
福知山駅より路線バス「岩井」バス停下車 徒歩約20分
〒620-0928 京都府福知山市奥野部577 MAP