清水次郎長の墓所や資料館のあるゆかりの寺院。侠客として全国唯一の次郎長銅像がそびえる現代の和風庭園も。
清水次郎長ゆかり。梅蔭禅寺庭園について
「梅蔭禅寺」(ばいいんぜんじ)は東海道五十三次の18番目の宿場町“江尻宿”の南方にある臨済宗妙心寺派の禅寺。かの「清水次郎長」の菩提寺で、次郎長の銅像の建つ庭園があります。
『次郎長生家』からは徒歩5分ほど。梅蔭禅寺の他にもお寺や神社(美濃輪稲荷神社)の多いこの一帯はかつては清水港の一部(港町)でした。
梅蔭寺の歴史は古く、室町時代の中期:1492年(明応元年)の創建(当初の名は“梅蔭庵”)。戦国時代には甲斐国・武田家の御朱印地であったとか。
往時の伽藍は慶長年間(桃山時代〜江戸時代初期)の火災や安政の大地震により失われていて、現在の大きな本堂は現代、平成年代(2010年代)に建築されたもの。本堂の脇にある枯山水庭園はその際に作庭されたものかな。
主庭はその奥にある池泉庭園(こちらも現代の庭園)。城郭のような石垣と、そこに上り詰めるようなサツキの刈込みによる変わったデザインの庭園で、石垣は駿府城を、池泉は駿河湾を表現したもの。その中央に鎮座する次郎長が地元・清水に根を下ろした姿が表現されています。(とするとサツキも富士山の曲線をイメージしたもの?)
その奥には弁天堂、さらにその先に清水次郎長やその側近の大政・小政、女房のお蝶夫人の墓所が残ります。そして本堂と同じく2010年代にリニューアルした『清水次郎長資料館』では幕末〜明治維新を生きた清水次郎長ゆかりの遺品が展示。「次郎長生家」とあわせてチェックしてみて。
(2022年10月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR東海道本線 清水駅/しずてつ 新清水駅より徒歩30分(市内にレンタサイクルあり)
清水駅より路線バス「梅蔭寺」バス停より徒歩1分/「梅が岡」バス停より徒歩6分
〒424-0932 静岡県静岡市清水区南岡町3-8 MAP