西国三十三所観音霊場の第21番札所寺院に江戸時代中期に作庭された、京都府指定名勝の池泉鑑賞式庭園。
穴太寺庭園について
「穴太寺」(あなおうじ・あなおじ)は西国三十三所観音霊場の第21番札所となっている寺院。本堂・多宝塔が京都府指定文化財、仁王門や方丈などの建造物が京都府登録有形文化財となっているほか、江戸時代中期に作庭された庭園が京都府指定名勝になっています。亀岡市に4箇所もある京都府指定名勝のうちの一つ。2019年8月に初めて訪れました!
室町時代の1450年に書かれた“穴太寺観音縁起”(これも京都府指定文化財)によると、平城京が成立する直前の704~708年に文武天皇の勅願により大伴古麻呂大臣が薬師如来を本尊として創建。平安時代~鎌倉時代には三十三所観音霊場として挙げられるようになり、室町時代には足利将軍家による庇護も。
その後戦火で荒廃し、再興されたのは江戸時代中期。文化財指定を受けている伽藍や庭園はその際に造られたものになります。
庭園は多宝塔を借景にのぞむ池泉鑑賞式庭園で、石組の周囲にサツキ・ツツジの刈込や背の低いマツが植栽。訪れた時期はサルスベリの花が見頃の時期!池泉の中、「ああ、船っぽいなあ」と思う舟石がかわいい。
また方丈から西側にも露地庭・枯山水風の庭園があり、こちらからは西の大城山の借景がきれい!こちらも刈込が多く、このお庭はきっと晩春~初夏が最も庭が彩られる時期なのでしょう。またその時期にも訪れたい!
(2019年8月訪問。以下の情報は訪問時の情報です。最新の情報は各種公式サイトをご確認ください。)
アクセス・住所 / Locations
JR山陰本線 亀岡駅より3.5km(徒歩40分強・駅にレンタサイクルあり)
亀岡駅より路線バス「穴太寺前」バス停下車 徒歩2分(1時間1本程度)
〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46 MAP